乳歯・永久歯問わず!小児矯正時に抜歯が必要になるケースとは?

歯を移動できるスペースを確保できない
小児矯正であれば抜歯をせずに歯並びを整えられる可能性が高いものの、場合によっては歯を抜く対応をするケースもあります。その一例として挙げられるのが歯を移動するためのスペースを確保できない場合です。
ぎっしりと隙間なく歯が並んでしまっている場合、歯を動かすことが難しくなるため、抜歯が必要となります。スペースがないにも関わらず、無理矢理歯を動かそうとすると、別の歯の移動に影響が生じてしまったり、思わぬ口腔トラブルを招いたりすることもあるため、基本的には抜歯での対応となります。
顎の成長が終了している
顎の成長が終了している時期の場合、生えている歯が乳歯・永久歯いずれであっても抜歯が必要な場合が多いです。顎が成長段階にある場合は顎の骨を矯正することもできるため、歯を動かすスペースも確保しやすい傾向にあります。
しかし、10歳頃になると顎の成長がほとんど止まってしまいます。それ以降は、顎の大きさが大きくならないことから、歯を動かすために抜歯が必要となることがあるのです。ちなみに、顎が最も成長する年齢は6~8歳頃と言われています。
矯正に支障をきたす乳歯が存在する
小児矯正において抜歯が必要となるのが、正常に矯正治療ができなくなる乳歯が生えているケースです。歯を動かしたい場所に乳歯が生えていたり、装置の装着で問題が生じる場所に乳歯があったりする場合は、その乳歯を抜歯することがあります。
抜歯をしなくても本来であれば乳歯は自然と抜けるものですが、治療に支障をきたすと判断されれば、歯科医院で抜いてもらう必要があるのです。とはいえ、歯科医院によっては「この乳歯が抜けてから矯正治療を行うべき」など方針や考え方が異なるため複数のクリニックに相談してみることもおすすめです。